Spring Boot をはじめてみるよ(Gradle 編)
上記では、 STS の GUI でプロジェクトを作りました。
使ったのが Maven でしたので、今度は Gradle で試してみましょう。
結論を言いますと、違いはプラグインをインストールするだけということが言えます。
使い方は若干変わりますが、 Gradle を選択するレベルの人にとってはどうということもないでしょう。 「ああ、それだけね。」と理解した方は、その部分だけ読むか、そのまま離脱でOKです。
・・・ですが、一応それなりに書いてみます。
Gradle プラグインの導入
[Help] > [Eclipse Marketplace...] を選択します。
検索窓に「Gradle」と入力して Enter キーを叩きましょう。 「Gradle Integration for Eclipse」というプラグインがでてきたらソレです。 (利用している STS のバージョンによって使えるプラグインのバージョンも変わるかも、です。)
あとは、 Next 押したり、規約に同意したり、と、次へ次へでインストールできます。
Spring Boot プロジェクト作成とアプリの実行
スタータープロジェクトという名のスケルトンを作る
STS でプロジェクトを作ります。 メニューから「Spring Starter Project」を選んでプロジェクトを作成しましょう。
[File] > [New] > [Spring Starter Project]
Type に「Gradle (STS)」を選択してください。 Next ボタン押下後の画面では、利用する機能として「Web」だけ選択します。
これで、 Gradle 版のプロジェクトが作成されました。
簡単な Web アプリの作成
ブラウザに簡単た文字表示するアプリを作ります。 任意のパッケージに置きましょう。ただし、ベースのパッケージ配下に置いてください。
@RestController // Webアプリのリクエストを受け付けるクラスであることの指定 public class IndexController { @RequestMapping("/") // URLのパスの指定 public String index() { return "Hello Spring Boot by STS with Gradle!"; } }
アプリケーションの起動
STS で Spring Boot を起動します。裏で Tomcat が起動することになります。
プロジェクトを右クリックし、「Spring Boot App」の実行を選択します。
[Run As] > [Spring Boot App]
http://localhost:8080/ にアクセスして「Hello Spring Boot by STS with Gradle!」と表示されればOKです。
アプリの作成と起動は Maven を選んだ時と変わりなし、ですね。
実行可能な jar を作って配布
Spring Boot では、実行モジュールが、 Tomcat も含めた jar ファイルとして提供されます。 その jar ファイルの作成方法が、 Maven と若干異なります。
jar の作成と実行
プロジェクトを右クリックし、「Gradle Build」を選択します。
[Run As] > [Gradle Build]
初回は「何の Task を実行するのか」が設定されていないのでダイアログが開きます。
ここで build
と入力してから「Run」ボタンを押しましょう。(Ctrl + Space でタスクの候補を表示させて選択することもできます。)
build/libs
フォルダに jar ファイルが作成されます。実行直後は作成されたことが STS に反映されないので、確認できないときは、プロジェクトを右クリックして Refresh を選択しましょう。
起動は jar を実行するだけです。ターミナル.app や cmd.exe から以下のコマンドを打つと、 Tomcat が立ち上がります。
$ java -jar build/libs/my_first_spirng_boot_sts_gradle_war-0.0.1-SNAPSHOT.jar
ということで、 Maven と生成方法、生成される場所、が若干異なります。
おわりに
以上です。
Gradle のプラグインさえ入れれば、あとは Maven のときと大差ありませんね。 STS がよしなにやってくれるよ、というお話でした。
次こそ、 GUI を使わずに利用したお話をします。
※GUI を使わずにプロジェクトを作成したお話はこちら。